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研究ユニット紹介

 

設置目的

自動車を設計・開発する際の力学性能に着目し、主に計算科学的 な手法による次世代に向けた自動車の新たな創り方を提案する。ま ずは自動車で要求される種々の性能を数学や物理まで落とし込み、それらを精確に評価するための計算手法を提案してその妥当性を実 験を通して検証する。また個々の性能に関して車体を最適化するための手法を構築するとともに、自動車設計において重要となるデザ インやコストさらに種々の制約条件を導入して多分野融合最適解を導くための戦略を確立する。

運営計画

山梨大学が中心となって、自動車の構造・空力・熱設計などを対象とした設計システムの構築を目指す。特に、振動・強度・衝突の構造性能さらには構造性能と空力や熱設計との連成問題に着目し、より現実的な自動車走行を想定したシミュレーションシステムの開発を行う。そして、本研究ユニットで開発するシステムの実用性を検証するために、自動車メーカーと連携して実証解析を実施する。現状では上記構成員に記載の自動車メーカー等に賛同いただいているが、将来的にはより多くの国内外自動車・部品・タイヤメーカーなどから形成される国際的な研究コンソーシアムを設置予定である。

波及効果

本研究ユニットで扱うシステムを構築できれば、経験や勘に頼らない理論的予測に基づく自動車開発および設計が可能になる。また、数多く存在する最大化または最小化すべき目的関数や制約条件を逐 次導入して計算手法を拡張していくとともに、もし妥当な最適解が得られない場合には、スーパーコンピューターによるパラメトリッ ク解析結果をビックデータとして処理することで最適解を近似する。そうすることによって、より現実的で効率的な自動車の設計システムへの展開が期待できる。