気体などの物質や熱の移動現象は重畳して生じることが多く、自然界のあらゆる場面で見られることから私たちの生活と深く関わっています。例えば、身近なところではエアコンで室内を暖かくしたり、涼しくしたり、一方地球規模では、太陽によって地球が暖められており、また地球上の二酸化炭素などの温室効果ガスによって、宇宙への放熱が抑えられ、さらに地球が暖められたりするわけです。さらに、皆さんは空気中で生活しており、皆さん自身も食事により得たエネルギーを熱として環境に放出しているのです。したがって、熱・物質の挙動を解明し制御することは、地球の温暖化防止やエネルギーの有効利用など、今後の環境とエネルギー問題を解決するためにとても重要です。そこで、武田研究室では、将来のエネルギーシステムとしての自然エネルギーや原子力エネルギーの利用に役立てるため、熱と物質の移動現象を調べています。